今日の給食【10月25日】

主食:ご飯 主菜:さんまのみりん干し 副菜:青梗菜の炒め物 汁物:あすか汁 牛乳

10月25日の給食

今日のもぐもぐさん

 今日は久しぶりのあすか汁が出ました。漢字で書くと「飛鳥汁」で、飛鳥時代の『飛鳥』です。

 飛鳥時代は今から約1400年前、奈良の飛鳥(今の明日香村)に都が置かれていた前後の時代です。聖徳太子の時代です。

 この頃から外国との行き来が盛んになり、多くの大陸の文化が日本に入ってきました。その頃に鶏肉や牛乳も入ってきたと考えられています。そこでできたのが、鶏肉と牛乳の入った『飛鳥鍋』、『飛鳥汁』です。

 当時、鶏肉や牛乳は非常に貴重で高価なものであり、当然庶民の口に入るものではなく、主に天皇や貴族に献上されていたそうです。

 また、その後聖徳太子たちによって仏教が広められるにつれて、次第に肉食や、肉を連想させる牛乳を飲む文化も廃れていきました。なので、飛鳥時代に飛鳥汁が全国的に食べられていた、というわけではなさそうです。

 しかし、飛鳥地方ではひそかに飛鳥汁が伝承されていました。その後長い時間が流れ、明治時代以降、飛鳥汁は奈良県の郷土料理として復活を果たしました。

 奈良県の飛鳥汁は、白みそを入れることが多いようですが、給食では普通の味噌を使っています。牛乳を入れることによって塩味がマイルドになります。牛乳が苦手な子でも食べやすいと思います。

 飛鳥汁を食べて、はるか古代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。