今日の給食【6月11日】

主食:チキンカレー(麦ごはん) 副菜:ビーフンサラダ 牛乳

6月11日の給食

今日のもぐもぐさん

 新聞に、「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」2021年改定についての記事が載っていました。

 妊婦さんや授乳をしている女性の食生活についてまとめた指針が、15年ぶりに今年の3月に改定されたのです。

1.妊娠前から、バランスのよい食事をしっかりとりましょう

2.「主食」を中心に、エネルギーをしっかりと

3.不足しがちなビタミン・ミネラルを、「副菜」でたっぷりと

4.「主菜」を組み合わせてたんぱく質を十分に

5.乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚などでカルシウムを十分に

6.妊娠中の体重増加は、お母さんと赤ちゃんにとって望ましい量に

7.母乳育児も、バランスのよい食生活のなかで

8.無理なくからだを動かしましょう

9.たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう

10.お母さんと赤ちゃんのからだと心のゆとりは、周囲のあたたかいサポートから

 

 今回の変更のポイントは、『妊産婦の食生活』ではなく、『妊娠前から始める食生活』としたことだと思います。

 日本人の20代の女性の5人に1人は『やせ』に入る体重で、これは世界の中でも際立っています。世界50か国を対象にした『成人女性のやせの割合』の調査では、日本は先進国でトップでした。食べ物があるのにも関わらず『やせ』ている女性が多いというのは、『やせ』ているほうが良いという日本の社会の価値観のあらわれで、しかしそれは決して世界共通の価値観ではない、ということです。

 これまで、肥満に対するリスクは多く語られてきましたが、やせのリスクについては、あまり語られてこなかったように思います。

 赤ちゃんの出生時の体重は、妊娠前の女性のBMI(身長に対する体重のことで、小さいほどやせ)と深く関係があることが分かっています。BMIの小さい女性から生まれた新生児の体重は小さくなる傾向があります。

 

 低体重や早産で小さく産まれてきた子は、糖尿病や骨粗しょう症、高血圧など、将来の生活習慣病のリスクが高まると言われています。もちろん必ず高まるというわけではありませんし、生活習慣病は、その他もろもろの原因が組み合わさって発症するものです。

 しかし、やせすぎにも肥満同様リスクがあることは知っておくべきです。

 見た目の美しさだけを重視し、無理なダイエットをして健康を害することがないように、小学生のうちから正しい知識を知り、ただやせていることが美しい、正しい、という価値観に疑問を持てる人になって欲しいと思います。

クラスの様子 クラスの様子

 5年生は理科で「ヒトの誕生」という学習をしています。自分がヒトの誕生にこれからどのように関わっていくのか、しっかりと考えてほしいと思います。