今日の給食【4月12日】

主食:ご飯 主菜:肉じゃが 副菜:キャベツとたくあんの和え物 その他:ミニフィッシュ 牛乳

4月12日の給食

今日のもぐもぐさん

 配食の様子を見ていると、3年生から『今日は肉じゃがやから肉の話をして』というリクエストがあったので、こんなお話をしました。

 『豚は6か月 鶏は55日 牛は2年』これは何の数字か分かりますか?

 これは、食肉になるまでの平均的な日数です。残酷なようですが、私たちは命をいただいて生きています。食肉だけでなく、魚も植物も命あるものです。

 その命をいただくことに対する感謝の意を表しているのが、食べる前の挨拶『いただきます』です。元気よくパチーンと手をたたいて挨拶をするのも決して悪いことではないのですが、心静かにそっと手を合わせ、少し頭を下げて挨拶をすると、おのずと感謝の気持ちが湧いてくるように思います。

 5年生には追加で『ごちそうさま』の話もしました。『ごちそうさま』は『ちそう』に丁寧語、尊敬語の『御』と『様』が付いた言葉です。『ちそう』とは『馳走』と書き、もともとは馬で走り回ることを言いましたが、それが『馬で方々を駆け回って食材を集め、客人をもてなす』という意味になり、『御馳走』が豪華な料理という、意味になりました。そして、そのご馳走を作ってくださった方への感謝の気持ちを込めた言葉が『ご馳走さま』になりました。

 今では馬で駆け回らなくても食材を手に入れることができるようになりましたが、それでも一膳の食事を整えるには、魚を捕る人、生き物を育てる人、食材を運ぶ人、売る人、買う人、料理をする人など、たくさんの人の手がかかっています。意味を知ったうえで『ごちそうさま』を言うのと、知らないで言うのとでは、言い方が変わってくるのではないかと思います。

クラスの様子 クラスの様子

 5年生の一人に「その話、前に聞いたで。」と突っ込まれましたが、大切なことなので何度も伝えています。

 むしろ覚えていてくれて嬉しかったです。お家でもたまに「命をいただく」ことについてお話していただけたらと思います。