今日の給食【2月13日】

主食:菜飯 主菜:炒り豆腐 汁物:卵スープ 牛乳

2月13日の給食

 教室に掲示してある献立カレンダーは、献立名が全てひらがなで書いていあるので、『なめし』って何?という質問がとても多かったです。

 漢字で見るととても簡単で、『菜飯』は漢字の通り、『菜』を、混ぜ込んだご『飯』です。今日は『広島菜・京菜・大根菜』の3種類の青菜が入っています。

今日のもぐもぐさん

 今では当たり前のようにレシピ本で使われている『大さじ』『小さじ』『計量カップ』、これは生涯栄養学に情熱をささげた女性が考案した、日本生まれの調理器具です。

 その女性の名前を香川綾さんといいます。明治32年生まれの香川さんは、全ての人が健康に、そして幸せに過ごすためには栄養学が必要だ、という信念のもと、栄養学を世間に広めようとした方です。その一方で、誰でも美味しい料理が作れるように、料理を数値化することにもこだわりました。その当時の料理は、調味料の分量も加熱時間も料理人の感覚と経験に頼るもので、素人が簡単に真似できるものではありませんでした。料理人の料理をある程度誰でも再現できるように、香川さんは料理人を呼んで料理をしてもらい、使った調味料や加熱時間を、事細かに計測したそうです。そして、戦後の混乱で単位が日本式だったりアメリカ式だったりとややこしくなったので、単位に左右されないように『大さじ』『小さじ』を考案されました。

 今では当たり前のように使っている『計量スプーン』『計量カップ』は、栄養学が人を幸せにする、という信念を曲げなかった香川さんが残してくれた、最高の贈り物なのです。

 そんな料理の数値化にこだわった香川さんですが、こんな言葉も残しています。

 「私は料理の計量化だけを全てだと思っているわけではありません。ただ機械的に量だけ計って作っても、献立作りから食卓の雰囲気作りまで心が行き届いていなければ、美味しい料理も健康な体づくりもできません。」

 子どもたちの大切な食事を1食あずかる身として、忘れてはいけない言葉だと思います。

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