再び育て始めたたらいの稲の中に、1本だけ真っ白な稲穂がありました。

どうしてこれだけ白いんだろう・・・?

米作りをするにあたり、JAさんからも種モミをいただいた関係で、

時々JAさんがバケツ稲づくり通信を送ってくださるのですが、

ちょうど前日に穂が白い稲穂についての通信が届いたので、

先生が子どもたちにその内容を説明しました。

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Q:穂が白くて、もみの中身がないのはどうしてですか。
A:稲穂全体が白くなり、もみの中にお米が入らない状態を「白穂(しらほ)」といいます。

暖かい風が強く当たったり、天候の不順などによって枯れたりすると白穂になる場合があります。

また、ニカメイチュウ(ニカメイガの幼虫)という害虫が原因の場合もあります。

ニカメイチュウは稲の茎の中に潜り込み、茎内を食べてしまいます。

白くなった稲穂は茎の根元から切り取って虫がいないか確認してください。

他にも、成長不良で穂に栄養が届かない場合に、白穂となることがあります。

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天候不良や栄養不足の場合もあるけれど、虫が原因の場合もある、ということで、

どうして稲穂が白いのか、顕微鏡で見てみることにしました。

すると・・・

      

なんと画面から、無残にも虫に食べられた跡が映し出されました。

「これはあかん!」「虫に食べられとう・・・!」自分たちのこめちゃん・うえちゃんが虫にやられてショックな子どもたち・・・

モミの中もからっぽでした・・・。

子どもたち「網(ネット)がなかったから、虫に食べられたんや!」

先生「今のバケツとたらいにも、虫除けのネットをしとかなあかんね…」

 

でも、白い稲穂はこの1本だけ。

この間収穫したこめちゃん・うえちゃんは、みんな大丈夫でした。

そう言えば、元気なこめちゃん・うえちゃんたちは、顕微鏡で見たらどんな姿なのでしょうか?

元気なお米の姿も見たくて、今度は無事収穫できたこめちゃん・うえちゃんを見てみることにしました。

ぷっくりして、元気いっぱい!!やっぱり、虫に食べられたモミとは全然違います。

そして、この一粒だけ、先生たちがピンセットで殻を取って中身を見てみることに・・・

   

元気なモミはしっかりとお米に殻がひっついていて、取るのに一苦労・・・

そして出てきたお米は!

信じられないくらいにまばゆく光る、美しい姿でした!

「すご~い!」「綺麗!」「めっちゃ光っとう!!」

子どもたちも先生たちも、みんなで心から感動した瞬間でした。

      

大事そうにお米を持つ手に愛おしさが感じられます。 

自分たちで一から育てたお米がこんなに素晴らしい姿に生長して、喜びもひとしおでした!!!

 

そして、給食を食べた年長さんから、第二のこめちゃん・うえちゃんを守るための虫除けネット作りを始めました。

      

      

今回の虫除けネットは天井とドアがあって、水やりがしやすい便利な形に進化していました(^^)

再び、こめちゃん・うえちゃんの米作りが本格的にスタートです!