<田んぼ日記 ⓪いきさつ・その2 からの続きです>

 

お米作りをしたかった年少さんたちが年長さんになりました!

3月の約束もちゃ~んと覚えていて、

「先生!米植えるで!」とやる気まんまんの子どもたち。

でも、早速の課題・・・幼稚園のどこに田んぼを作るか???

幼稚園にはもちろん、田んぼの影も形もありません。

わくわくタイムの後に、その田んぼの相談をしようということになっていましたが、

気になる子どもたちは、わくわくタイムの最中から・・・

気づいたら築山に集まって、「どうする?」「あそこはどう?」と話し合っていたぐらいでした。

 

さて、いよいよ田んぼの相談タイム。

   

三樹幼稚園は、年長さんになったら自由に使えるすみれ組デジタルカメラがあります!

それを使って、一人一人がここ!と思う田んぼの候補地を撮影することになりました。

子どもたちの一推し候補地は・・・!!!

      

   

幼稚園の運動場、すみれ組前の芝生、小学校校舎寄りの運動場、ぶらんこ前、そして花壇でした。

それぞれが撮影した後、みんなで映像チェック✓

やっぱり自分で決めて行動したことなので、どの子も真剣です!!意欲がみなぎっていますね(^^)

 

翌日、子どもたちが撮った写真をプリントアウトして、みんなで話し合いをしました。

   

まずは、一人一人が田んぼの場所に選んだ理由から。

「広いから・・・草抜き大変やけど」「枠があるから」「日当たりが良さそう」などなど・・・

すると、運動場の写真を見た子どもたちが、

「あ、ここだと草抜かなくていい!」と言い始めました。

ここで、先生が少し話を戻しました。

「田んぼってどんな形がいいの?」

すると、子どもたちの意見は、

「四角」

「角は少し丸くする」

「水を流すところもいる」

「囲む」

先生が、そこで「囲む」の言葉に寄りました。

「なんで囲いがいるの?」

「田んぼの土が出ないように」

「泥が出ていってしまう」

と言いながら写真を見ると、花壇には囲いがありました!!!

「あ!囲いがあるやん!」

「これやったら、土が流れない!」

全員納得で田んぼは花壇に作ることになりました(^0^)

 

その勢いで、花壇のお花と土を空っぽにすることになりました。

      

お花は根っこからぐっと取り出し、お引越しできましたが、

ミントの根っこが根深くはびこり、なかなか抜けません(><)

先生たちも一緒になって必死に根っこと戦います!

   

ようやく土が顔を出しました。でも、この土も掘り出さなければなりません。

かなりの重労働でしたが、誰も途中で投げ出しませんでした。えらい!!!

 

これで終了と思ったら、子どもたちが一斉に階段倉庫へ向かいました。

      

そして、三角コーンを並べ始めました。

   

どうやら、自分たちで工事中の立ち入り禁止区域を作りたかったようです!

「なるほど!!だけど、この置き方では全然立ち入れるんじゃない???」と先生。

「あ、そっか!」と子どもたち。ここからまた自分たちで考え始めました。

      

今度は枠に沿って並べましたが、しばらくして、今度土を入れる時にスペースがいることに気づき、

枠から間を空けて置き直していました。

こうして、身体・脳・気持ちをフル回転しながら、みんなで最後まで田んぼ工事を頑張りました!

 

”したい”という気持ちと、”任されている”という安心感と、”いつもの仲間”がいれば、

こんなに自分たちで感じ、考え、行動できるのだなと改めて感心させられました。

 

<田んぼ日記 (1)田んぼ作り・土入れ に続きます>