三樹幼稚園には、いつしか子どもたちにとって定番となったアイテムがいくつかあります。

今回は、その代表作「はかりんぼう」についてご紹介します。

【はかりんぼうとは?】

手製のものさしで、両側に目盛りと数字が書いてあるもので、ラミネート加工がしてあります。

一応、年長児が対象と考えています。

【はかりんぼうが出来た動機】

数量に興味を持ってほしいのもあるけれど、それ以上に・・・

鉛筆や消しゴムのように、

小学生の筆箱に入っている定規がもっと身近なものになったらいいな!・・・という思い。

そして、よく鉢植え栽培をしますが、お世話をするだけでなく、計ることをきっかけに、

植えた植物のことをもっとよく見てほしい、観察してほしい・・・という願いからです。

 

【令和4年度】

みんなが毎月身体測定をするみたいに、みんなで植えたトマトの苗の身体測定をしよう!

ということがきっかけで、初めてこの定規が登場しました!

   

子どもたちが握れる太さ、右利きでも左利きでも使えるように両側の目盛りになっています。

最初にトマトの苗の赤ちゃんの時の大きさを黄緑色のテープでゼロに合わせて貼っておくことで、

子どもたちは自然と下から目盛りを読むようになりました。

   

子どもたちは苗以外にも、身近な物を計ったり、友だちと比べっこしたりして、

先生たちも予想もしなかったような楽しい使い方をしていました!

そして、計る楽しさとともに、成長する喜びを味わい、

もっと観察したい!という子どもの意欲も高まりました!

ちなみに、この「はかりんぼう」の名前は、この年の子どもたちから自然に出てきた言葉なんですって!!

【令和5年度】

この年は、自分で育てたい夏野菜を決め、自分で買いに行って植えたことと、

去年の年長さんがはかりんぼうで計る姿を見ていたことで、

より自然と興味を持って、はかりんぼうで計っていました。

   

この年の子どもたちは、曲がったものをよく計っていて、

ラミネート加工をしたのがとっても役に立ちました!

   

バッタまで身体測定をしていましたよ(^^)

【令和6年度】

この年の子どもたちは、年少さんの分も計ってあげることが多かったです!

   

また、年少さんが鳥の巣が落ちていたのを発見した時には、

年少さんが年長さんに巣の大きさを計ってほしいと頼みに行き、

年長さんが巣の幅や高さを計ってくれたお陰で、

鳥の巣の正体が分かったのでした。

そして、天秤のどちらが重いかを計るのに、

はかりんぼうを使うという離れ業も生まれました!

 

こうして、「はかりんぼう」は、

夏野菜を植える頃に、年長さんが使いだし、

ものの長さや大きさ(時には重さまで!)などを計るのに使うもの、

という三樹っ子アイテムとして定着しました。

先生たちの中でも、

”夏野菜の一鉢栽培をする頃に「はかりんぼう」を使いだす”

という流れでいました。

ところが!!

今年はそうではなかったのです!!

<今年も鳥の巣大発見! へ続く>