「いのちのおはなし」6年生編
寺尾直美助産師を講師にお招きして行った「いのちのおはなし」の6年生の学習の様子です。
オープンスクールの日に実施したところ、保護者の皆様にもたくさん、ご参加いただきました。
【講話】
〇3年生にもお話いただいた、助産師の仕事や誕生、出産、命の始まりに加えて、プライベートゾーンや
思春期の変化、性被害の防ぎ方、自分らしさについて、お話いただきました。
「思春期イライラするよね。」の声かけに大きくうなづいたり、産まれてくる赤ちゃんの頑張りに驚いたり・・・。
素直に学習できていました。
【体験学習】
〇赤ちゃん抱っこは、6年生も保護者の方も、にっこにこ。そして産道体験では短い時間ではありますが、
周りの方に「ガンバレ―」と励まされて真っ暗な中から誕生。「おめでとう」と言われて照れた顔。
保護者の方にも体験いただきました。
〇妊婦さん体験は「思っていたより重い。」「たいへん」という声。
お母さんたちにとっては経験済ですが・・・。来られていたお父さんにも体験していただきました。
【グループトーク】
最後に改めて、メッセージをいただきました。
〇プライベートパーツは、その人の命に直接かかわるところ。
〇命を大切に自分らしく生きるとは、(1)体を大切にする。(2)毎日を大切にする。(3)自分の気持ちを大切にする。
【子どもたちの感想から】
〇いろいろな体験をしてみて、「赤ちゃんは意外と重いなぁ、お母さんのおなかはとても重くて
階段をのぼる時や寝転がる時などはとてもしんどいし体力をつかうんだなぁ」など、いろんなことを
知ることができました。
〇赤ちゃんも頑張って産まれて、生きるためにいろんなことを学んでいく勇敢さに感動しました。
〇一つの命を産むのに、想像できないほどの痛みと、元気な子を産むため、しっかり栄養をとり、体調不良などと
戦いながら私という命を産んでくれたお母さんが、すごいなと思いました。
〇グループで「男らしさ、女らしさ」を学んで、一番は自分らしさが大切だと思いました。
〇お母さんだけでなく、自分もがんばっていたなんて初めて知りました。
〇体型などで悩んでいたけど「ぽっちゃりぐらいがベスト」と聞いて救われました。
〇赤ちゃんの大きさを知って、最初は、みんな、とても小さかったのに、今は、とても大きくなっていて、びっくりしました。
〇自分らしさが、みんなともちがっていいんだなと思いました。他の人に「男なのに泣くな」と言われたりしても、「泣いたら悪いの?」
と言って、自分らしさをつらぬこうと思いました。
〇ぼくたちは子宮で育って、あらためて大切にされていたんだとわかりました。
〇気持ちを大切にすることは、自分の体も大切にすることだとわかった。
〇ジェンダーバイアスという言葉を初めて知りました。これからも友だちや家族、自分のことを大切にしていきたいと思いました。
6年生の皆さんにも、3年生に送られたものと同じメッセージで締めくくられました。
一生懸命生まれてきた「わたし」を大切にね。!!
一生懸命生まれてきた「お友だち」も同じぐらい大切にね!!!
性にかかわる学習(=命にかかわる学習)は、ご家庭とつながることで、その価値は2倍3倍になると考えています。
今年度は本当に多くの保護者の方に参加いただいたこと、なかには体験活動にも参加いただいた方がおられたこと、本当に嬉しく思っています。
ぜひ、ご家庭でも、この時間の話をきっかけに、いろいろお話くださいね。
寺尾先生並びにスタッフの皆様、そして参加いただいた保護者の皆様、本当にありがとうございました。