ある日のわくわくタイムのことです。

子どもたちが玉入れの玉とタイヤを使ってドーナツやさんをしていた時に、

玉入れの玉の一つ一つの違いに気がつきました。

「なんか、これはふわふわやし、これは固いし・・・」

「重さも違う気がする」

そう、三樹幼稚園の玉は、市販のものではなく、手作りのものなので、

子どもたちの言う通り、作った人によって中身が違うはずなのです!

 

そういえば、すみれ組の前にいいものがありました。

それは・・・てんびん!

実は、子どもたちが夏休みの間に、先生たちが、もし子どもたちが重さに興味を持ち、何か使うことがあれば・・・と

試作していたものでした。

      

「すみれさん、か~し~て!」「いいよ~!」

さあ、重さ比べです。どっちが重いかな・・・?

自分の身体もてんびんと同じように傾けながら、考えていますよ!


このてんびんで重さの順番が分かりました。

一番軽いのが赤玉。一番重いのが緑のシールの白玉でした。

そして中身を予想中!

「赤はふわふわで軽いから、多分わたかティッシュやな!!」

「そうやな!!」

では、いよいよ中身を開ける時がきました!

予想通り、赤玉にはわたが入っていました!

子どもたち、「イエーイ!」と大喜び(^^)

次は、2番目に重かった白玉。

まずは、小さく切ったはぎれ布。その奥に・・・

「なんだこれ~?」「ビヨーンってなる!」

あはは!大人は大笑い!これはパンストでした(^▽^)

 

そして、一番重たかった白玉。

   

「あ、これ、さっきと同じやつや!」パンストが出てきて、それと一緒にガーゼと、

それから、それらを包んでいた大きめの布も出てきました。

でもでも!その大きめの布をよ~く見てみると!

   

なんと・・・「これって、赤ちゃんの肌着じゃない?!」

先生たちはびっくり!!!

「これは、産まれてすぐぐらいの赤ちゃんを守ってくれる肌着だよ!」

と伝えると、子どもたちは、

「あ!あの人形に着せたらどう?」とすぐに人形を連れてきました。

   

着せてみると、ぴったりでした(^^)

なんだか、長い間眠っていたものが目を覚ました瞬間でした。

その後、年長さんがその肌着を洗濯してくれました(^^)

 

昨年、創立70周年を迎えた、三樹幼稚園。

この玉がいつ作られたかは分かりませんが、

いつの時代かのおうちの方が、おうちにある材料で、園のために作ってくださったのは確かです。

一番重たかった白玉は、

きっと、大事にとっておいたけれど、お子さんがもう着れなくなった肌着を

せっかくだからと玉入れの玉の中身に入れてリサイクルしてくださったのでしょうね。。。

園に百個以上ある玉の中から、

たまたま選ばれた3個に、

こんなドラマのような展開があるなんて・・・☆彡

この3個を引き当てた子どもたちって凄い!!

 

そして、先生たちが教材研究したてんびんが、

まさか、こんな展開に使われるとは、作成した時には予想もしませんでした(^^;)

 

子どもたちの興味・関心を深掘りしていくと、

思ってもいなかった展開が待っていて、

子どもたちだけでなく、私達大人もドキドキ・ワクワクします(^0^)

毎日がとっても楽しくて、ドキドキ・ワクワクが止まらない三樹幼稚園です!!