校長先生放浪記2024 Episode4(8/24)
8月24日は朝から放浪の旅に出ました。今日は殿畑を南に行き、南畑・保木の間から東・馬場を抜けて衣笠神社経由で蓮花寺に向かいました。蓮花寺で折り返し、帰りは美嚢川・主要地方道加古川三田線(20号線)を渡り、その北側の子どもたちの通学路を、西中・東中と通りながら学校に戻りました。
今日の旅でまず驚いたのは地域の営農組合で取り組んでおられるドローンを使った薬の散布の様子を実際に間近で見れたことです。3年生の環境体験学習の時、地域の講師の方からもお伺いしていましたが、実際見てみるとその迫力と、田畑の形や大きさもプログラミングされているので全自動で動き、薬剤の量が少なくなると自分で補給場所まで戻ってくることに、「すごーい。すごーい。」と大きな声を連発する自分がいて後で恥ずかしくなるほどでした。
南畑と保木の間を通っていると左側に1本角が生えているような山が見えます。私はこの鬼の頭のような山が好きで勝手に「子オニ山」と名付けています。なんともかわいい子オニのように思えてくるのです。
その道をさらに進んでいくと、後ろから「校長先生!」と走って追いかけてきてくれる口吉川っ子がいました。その手にはアイスを持って、お母様も一緒にわざわざ私に届けに来てくれたのです。ありがたくて甘えてその場でいただきました。とっても美味しかったです。ありがとうございました!!また、家のベランダから「校長先生!」と声をかけてくれる子もいて、元気な口吉川っ子たちに出会えたことがとっても嬉しかったです!!
さあ、子どもたちから元気をもらって歩みをさらに進めます。衣笠神社に立ち寄り参拝した後、坂を上りながら蓮花寺を目指しました。しばらくすると無事蓮花寺にも到着し、この2月に蓮花寺で地域の子どもたちが頑張って練習し踊った鬼踊りのこともほっこりと思い出すとともに、神社と寺院のどちらにも拝んでいる自分の行いを振り返り、次のことも感じていました。それは、「信仰や宗派の違いなど関係ないよね。そこに等しくあるのは、皆の平和と安全、そして幸せを祈る気持ちだけなんだ」と。しっかり口吉川っ子たちの幸せをお願いしました。
ここから下りながら、西中・東中を通って学校に向かいます。今日出発してからずっと、いや、この放浪の旅をしているときはいつもかもしれませんが、暑い中汗をびっしょりかきながらなのに暑さを感じないのです。正確に言うと暑さを感じさせないほど、この口吉川が自然豊かで人々が温かく素敵な地域なのだと思うのです。山間や田畑の上を通り抜けてくる風がとても心地よく心も体もリフレッシュさせてくれます。本当に気持ちのよい風が吹くのです。そして、時折ある木陰がまたありがたく、そこに入るととても気持ちがよく、ほっとします。また、車で通っているときは気づかない、バッタやカエルが一生懸命道を横断していたり、お家の敷地や道端に咲いているたくさんの素敵な花を鑑賞させてもらったり、たくさんのトンボがいつも道案内をしてくれたり(今日は私の体の周りを何度もぐるぐる回り続けて離れようとしないトンボもいました。「怖くないのかなあ?」なんて思ったりもしました。)と、日ごろなかなか経験しない時間と空間が、より心地よさを感じさせてくれているのかもしれません。
そんな素敵な地域での子どもたちの育ちを大切に応援していこうとあらためて感じます。学校に着いて門をくぐると、夏の暑い間いつも校務員さんや先生たちが水をやって大切に育ててくれている花たちも「口吉川っ子のみんな、2学期も皆に会えるのを楽しみに待ってるよ!」とメッセージを送っているようでした。