2年プロから学ぶ創造力育成事業講演会(10/14)
プロから学ぶ創造力育成事業講演会「命を守る安全帯」
三木市の企業「株式会社 基陽」から、2名の講師においでいただき、本年度のプロから学ぶ創造力育成事業の講演をしていただきました。
テーマ:「命を守る安全帯」
※安全帯…高所作業時に使用する「墜落制止用器具」
<講演のようす>
安全帯や工具袋を作って、世界に輸出しています。
一つ一つの製品は、使う人の声を聴いて、時間をかけて改良を重ね、世界中の働く人のもとへ届けられます。
労働災害(働いている最中に起こる事故やケガなど)の中でも、高所からの転落事故はまだまだ多く、世界中のあちこちで多くの人の命が危険にさらされています。
雪の降る地域では、屋根の雪下ろしの時に転落することもあります。
安全帯の使用によって、多くの命を救うことができるのです。
一つ一つの製品を丁寧につくること、使う人の身になって現場の声に耳を傾けること、良い製品が人を助け、助けられた人の仕事で世の中が豊かになり、やがてみんなの幸せにつながること。たくさんのことを教えていただきました。
最後に、生徒の代表がお礼の言葉を述べました。
<生徒の感想>(抜粋)
・安全帯を作る人は作業員さんの命がかかっているし、作業員さんは建物を利用する人の命を預かるので、社会人はとても責任を負わなければならないんだなと思いました。
・一つの製品の開発にどれくらいかかるか質問させていただいて、短くても半年かかるときいて驚きました。やっぱり人の安全を守るものをつくるのはとてもたいへんなんだと思いました。
・日本でも建設業での事故が多いことを知りました。雪下ろし用のハーネスがつくられたことで、今までより3分の1も事故が減少したということも知りました。「基陽」のハーネスは人の命を守るすごいものだと思いました。
・見知らぬ人達を守る安全帯を、何度も工夫して作るのがとてもすごいと思いました。一生懸命作れば、その分楽しく仕事ができると思いました。
・色々な人が一つのものに、一つの事に係り、支えてくれているんだなと思いました。その事に感謝して、大人になった時、私も誰かを支えられる人になりたいです。
☆ほかにも大切なことを教えていただきました。
世の中に出て、働くときに必要なことは、まず、相手の目を見てしっかりと話をきくこと。あいさつをきちんとすること。
思いやりを持つこと、仲間を大切にすること。
自分を愛する(甘やかすのではなく)こと。
☆今日は、いろんなお話をしていただき、ありがとうございました。今日のお話を、これからも大切にしていきたいと思います。