お話遊び楽しんでいます
『ながいながいペンギンのお話』のお話遊び
今、クラスでお話遊びを楽しんでいます。
『ながいながいペンギンのお話』が大好きな子どもたち。
登場人物になって遊びながら、お話や気持ちをみんなで分かり合っていきます。
ペンギンの卵を大事に守るお父さんお母さんペンギン。双子の赤ちゃんペンギンのルルとキキが生まれました。
ペンギンたちは人間がやってきたと大騒ぎ。
その騒ぎの中、巣に戻れない父母ペンギン。
ルルは弟のキキのために食べ物をとりに一人で外へ出てしまいます。
そこには恐ろしいトウゾクカモメが…。
トウゾクカモメからは逃げることができましたが、
疲れて倒れたルルは、人間に助けられて船へと連れて行かれました。
船の中ではオキアミをもらったり、一緒に遊んだり、温かい布団に寝かせてもらったり…。
お風呂にも入れてもらっていました。
優しい人間さんと仲良くなって大好きになりました。
心配した父母や仲間のペンギンがルルを助けに船までやってきました。
ルルは帰らなければいけないことがわかりました。ばいばーい!また会おうね。
「人間は怖くなかったよ」とキキに教えてあげました。
「また行きたい」と外の世界に憧れるルルと、今度は「自分も連れて行って欲しい」と思うキキの思いには、
「うん、わかる!」「行きたいよな!」と共感する子どもたちでした。
夏の場面では、浮き氷で遊ぶ子どもペンギンになったり、クジラのガイくんになったりもしました。
のびのびと表現し合い、イメージを共有する楽しさを味わっている子どもたち。
ガイくんが出す水しぶきが、見ている子どもたちにもかかります。
シャチに襲われて、ガイとキキを守るために泳げないはずのルルが海に飛び込みます。
「囮になるねん」「二人を助けたいから」「泳げないことなんか考えてなかった」
『こういうこと』とルルの思いが子どもたちに、子どもたちの思いがルルになっていきます。
みんなでガイ君の背中に乗せてもらったこともありました。ガイ君ってとても大きいんだね!
わかりにくいときや困ったときは、みんなで立ち止まって話をしたり、絵本を見直したりします。
大変!トウゾクカモメの大群が狙っています!
必死で逃げる子どもペンギンたち。
遊びながら親子の思いや、命の重み、仲間の中の自分などにも気付いていっています。
遊ぶ中で「船があったらわかりやすい」「氷の割れ目が欲しい」と必要な道具にも気付き、制作をすることも楽しんでいます。
友だちといっしょにお話の世界にイメージを広げ、想像したり、表現し合ったりして、
お話の世界を作っていく楽しさを存分に味わっている子どもたちです。