6月11日土曜日、校内人権作文発表会を開催しました。
各学年2名、6名の代表者による発表です。

1年 國嶋さん「エイズと闘った少年の記録 を読んで」
      エイズを題材に、正しい知識とそれを理解して行動することの大切さを発表しました。

1年 向井さん「みんなちがってみんないい」
      自らの体験から、人の気持ちに寄り添うこと、相手を理解し行動に移すことの大切さを発表しました。

2年 松原さん「身近にあって気づかないこと」
      ポイ捨てをはじめとする環境問題が人権侵害につながることを訴えました。

2年 北山さん『だれもが、「安心」できる世の中へ』
      「性」の問題を切り口に、「当たりまえ」の感覚を捨て、新たな考えを受け入れ理解することの大切さを発表しました。

3年 黒田さん「正しい理解を持つ」
      差別は物事を正確に見ようとしないことから始まる。知らないということではなく、知ろうとしないことが恥ずかしいことだと
      訴えました。

3年 小畑さん「私もあなたも」
      自分の意見を相手に押し付けていた過去の反省から、様々な考えを認め合うことこそ本当のコミュニケーションであることへの
      気づきについて発表しました。

 
 
 
 
 

緊張感もある中でしたが、6名の発表者それぞれに堂々とした発表でした。
相手に寄り添う互いの思いを理解する正しい情報から正しい理解をする…、
たくさんの大切なことについて改めて考えさせてくれました。

学校長の挨拶の中で、桑原 律 さんの詩を紹介しました。以下引用です。

人権感覚って何ですか
 それはけがをして、苦しんでいる人があれば そのまま素通りしないで「大丈夫ですか」と助け励ます心のこと

人権感覚って何ですか
 それは悲しみにうち沈んでいる人があれば 見て見ぬふりをしないで「一緒に考えましょう」と ともに語らう心のこと

人権感覚って何ですか
 それは偏見と差別に 思い悩んでいる人があれば わがことのように感じて「そんなことは許せない」と自ら進んで行動する心のこと

人権感覚って何ですか
 それは素通りしない心 見て見ぬふりをしない心 他者の苦悩をわが苦悩として 人間尊重のために行動する心のこと
                                            「光は風のなかに」 桑原 律 より

桑原さんは、人権感覚について、「具体的な場面に遭遇した時、とっさに迷うことなく人間として当然とるべきありかたを行動で示すことのできる感性」とおっしゃっています。生徒たちにはこの感性を身につけるとともに、常に磨き続けてもらいたい、そんな思いでこの発表会を行いました。
ご観覧いただいた保護者の皆様もありがとうございました。
ご家庭での会話の中にも、身近な人権課題について話し合っていただける機会を持っていただければ幸いです。