いつものように、朝の運動が始まりました。

ところが、教室に残っている子がひとり。

担任が、「朝の運動に行くよ。」というと、「いやー」という返事。

そのあともいろいろと声を掛けますが、結局は行きませんでした。

 

嫌なことを「いや」と言いにくい彼ですので、

嫌なことを「いや」と言えたのはよかったと思います。

しかし、学習に参加しなかったのは、どう考えたらいいのか悩むところです。

 

私の思う理想は、「折り合いがつけられたらなあ。」ということです。

嫌なことは嫌と言ったらいい。だけど全部しないのはどうかと思う。

嫌なことを嫌と言いながら、できそうなことは参加する。

そんな折り合いをつけられたら、少し楽になれるのではと思います。

 

これは、言葉でいうのは簡単ですがなかなか難しい。

私たち大人もついつい白か黒かをはっきりさせようとして、

うまくいかずにいらいらすることがあります。

そうならずに、ある程度のところで折り合いをつける。

そんなことを子どもたちと一緒に考え、体験していきたいと思います。

                          校長 橋本