昼休み、中学部の生徒がジャングルジムに上がって遊んでいました。

とても楽しそうにジャングルジムの上で立っています。

かなり時間が経って、そろそろ昼休みも終わりになり、教員が彼を呼びに行きます。

教員はいろいろと話しかけて降りるように促しますが、なかなか彼は降りません。

教員が教室に戻り1人になっても、ジャングルジムの上で楽しそうにしています。

そんなやり取りが数回あって、最終的には去年の担任が呼びに行き、降りることになりました。

 私はその様子を見ていて、とても嬉しくなりました。

と言うのは、彼は小学校の頃から大人しく、よく指示を聞く子どもでした。

その彼が、ニコニコしながら自分の思いを主張していたのです。

また主張する彼の思いをくみ取って、教員が細かなやり取りをしていたのです。

 本校の子どもたちが自分の思いを表現するのは、大変難しいところがあります。

それができるようになった彼の成長を嬉しく思います。

また、彼の思いをまず受け止めて、彼とのやりとりにつなげてくれた教員の姿勢に感謝します。

 このような細かなやり取りが、毎日学校のあちこちでされている。

それが本校のよさだと改めて感じた一コマでした。

ちょっとした日常の様子をこのように報告していきます。

                                   校長 橋本泰一