集会の時間にデジタルメモ帳を差し出す子がいます。

小学校の時の友だちや教員の名前が書いてあります。

どうやら、朝の時間に学級で担任とメモをしながら会話をしていたようです。

それが楽しかったのを伝えてくれたのでした。

伝えたいという思いから、いろいろと工夫する姿に頼もしさを感じました。

 

校長室のホワイトボードがお気に入りの子がいます。

「何か書きたい」と言ってペンを握り、考えています。

しばらくすると、自分の名前を書きました。

それから順番に同じ学部の子の名前を書き続けます。

とうとう全員の子の名前を書いていました。

文字にも友だちにも興味があるからですね。

 

数字と計算が好きな子がいます。

今、はやっているのは、大きな数のたし算です。

その子が言った式を教員が黒板に筆算を書いて答えます。

答えが何万という数なので、答えるのも一苦労です。

はじめは正確に答えていましたが、

そのうち横着して「だいたい〇万」と教員が答えると、

それが面白かったようで、次はたし算から概数の学習に変わりました。

思わぬところで、学習の広がりがありました。

 

こどもはいろんなことに興味を持ちます。

興味のあることが増えると、それに伴って世界も広がる、

そう感じたできごとでした。