12.「遊び」から「教科の学び」へ
~一人ひとりの数学的な見方・考え方の成長を目指す幼少連携~
  
●講師 神戸大学大学院 教授 岡部 恭幸 氏
●日時 令和4年8月29日 月曜日 15時から16時30分
●場所 教育センター 大研修室
 
 今回の講座では、就学前の園児が遊びを通して獲得する「数の感覚」「量の感覚」「形の感覚」に着目しました。
数のまとまりを捉える感覚や、端をそろえて形を捉える感覚など、小学校での学習に向けて獲得したい、生活の中での学びを学習しました。
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◇人は5までの数は数えることなく、まとまりとして把握できることを体験を通して教えていただきました。
5を超えるとまとまりとして捉えることが難しく、数えることで数を把握しなければなりません。
就学前に養うことができる、5までの数のまとまりを捉える感覚は、小学校での足し算、引き算等の計算を学習する際にとても大切になります。
3のまとまりを作る、5のまとまりを作る等の活動を就学前にたくさん行いたいとお聞きしました。
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 ◇ 長さ、重さ等の単位を覚える際には、それまでに量の感覚をしっかり身につけておきたいと伺いました。
ひもを使って物の長さを捉えたり、物を持って重みを比べたりする活動等を行い、量の感覚を身に付けておきたいです。
形を捉える感覚を得るためには、形を揃えようとすることが大切です。
折り紙を折る際に端を揃えて折ったり、ブロックを積む際に形を揃えたりする活動を行いたいです。   
      
 ◇ 子どもは遊びを通して学習に必要な感覚を身に付けようとします。
豊かな活動を行うために、それに応じた環境設定を行うことが大切だとご指導いただきました。