4.小中一貫教育校の実践者からみた9年

●講師 京都市立京都御池中学校 校長 山口 基之 氏
●日時 令和4年8月3日 水曜日 14時から16時
●場所 教育センター 大研修室

 
 学校設備が離れていても、義務教育9年間の学びを効果的につないでいく視点やポイントを学ぶ研修が行われました。
 創立20周年を迎えられた京都御池中学校は、創立当初より小中一貫教育を推進されてきました。実践校の取り組みについて山口校長先生にお話しいただきました。
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◇ 中学校が地下1階、地上7階の一見オフィスビルのような複合施設の中にあり、地域との交流や多世代交流が日常的に行われているというお話しがありました。
  学校以外に、保育所、デイサービス、カフェなどの店舗が併設されているという学校の全景から、子どもたちがどのように学校生活を送っているのか想像が広がります。
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◇ 小学校3校、中学校1校での小中一貫教育の実践の中に、自治会が関わる学校運営協議会が設置されており、地域が学校経営に参画するシステムをご説明いただきました
  6年生のみ中学校舎で学ぶ5-4制の小中一貫教育の構想、読解力の育成に力を入れたカリキュラムを紹介していただきました。
   
 
 
 
◇ 子どもたちの交流活動についての取り組みの紹介では、小学校教育から中学校教育への見通しを持った指導についてお話しがありました。
  複合施設の特性を活かし、保育所へ読み聞かせやデイサービスとの交流を通して、多世代交流や職業体験の機会にも恵まれているそうです。
 
◇ 最後に成果と課題についてのお話しがあり、小中一貫教育の実践により探究的な学習に取り組む姿勢が育っていること、教師も授業の見通しをもって行うことができているとお話しくださいました。
 
  9年間で「どういう子どもを育てたいのか」という柱をしっかりと持ち、地域との連携 を大切にした小中一貫教育が大切であるとお話しいただきました。
  これからの三木市の教育についても、参考になるお話しをたくさん聞かせていただくことができました。