10.「デジタル社会との向き合い方」
~三木市の子どもたちのために大人ができること~
 
  
●講師 兵庫県立大学 准教授 竹内 和雄
●日時 令和4年8月23日 火曜日14時から16時
●場所 三木市立三木南交流センター 体育館
 
 
 三木市の小中学生のスマホ事情を知り、教員・保護者を含め様々な立場で、「正しいスマホとの付き合い方」について共に考える講座が行われました。
午前中は同会場にて各中学校の代表が集まり、「スマホサミット」が行われ、子どもたちの意見がまとめられています。
大人と子どもの考えていることに相違はあるのか?本音で語り合う機会となりました。
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◇ 三木市の児童生徒のスマホの所持率、使用時間の現状について説明がありました。
ゲームやSNSに時間を費やし、日常生活に支障をきたす「ネット依存」のチェック項目が提示され、三木市の子どもたちが全国平均よりも依存傾向が高いことについてお話がありました。
これはかなり危機的な状況であるというお話に、驚きの声があがりました。
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 ◇ 子どもたちが考えるスマホのメリットとデメリットについて、グループごとに発表しました。メリットとして、知りたいことがすぐに調べられること、連絡が早く取れることや、キャッシュレス決済の利便性についても意見がありました。
子どもたち自身、普段からバランスよく使用すべきであることはわかっているが、ゲームに夢中になってしまうことや、友達の関係性の中で時間が守れないこともあると発表しました。
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 ◇ 子どもたちの意見を受け、大人として何ができるか?を話し合いました。
   子どもが危険なことに巻き込まれるのではないか?という思いから、つい厳しいルールを押し付けてしまうこと、子どもの自立を考えると親の管理はいつまで必要であるのか?など、大人側の本音も子どもたちに伝えます。
   
   子どもたち自身でルールを決め、大人が子どもの意見に耳を傾けること、共にルールについて考えること、お互いの考えをすり合わせることが大切だという意見が多く出ました。
   
   竹内先生のまとめで、「一番悲しいことは子どもが傷つくこと」ということが心に残りました。
   これからのネット社会においては、遠ざけるのではなく正しい付き合い方が必要であり、学校、家庭、地域で共有していくことの大切さを感じました。