この教材は、もの書きとしての自分の才能に絶望し、挫折感にさいなまれた筆者が、父の言動によって希望を見出していきます。筆者は作家の卵、そして父親は作曲家です。ともに天賦の才能をもつ人々の職業のように思いがちだですが、二人はともに挫折を経験しながら、努力を積み重ねて、自分の才能を作り上げていきます。

事前学習として、才能に関するアンケートを実施し、授業の初めに提示しました。。

 

設問はような内容です。
1.あなたが思う「才能」の意味に近いのは・・・?
 〇生まれ持った能力・特徴
 〇自分の努力などで生まれてくる能力・特徴

この問いに対してはちょうど半々の回答を得ました。

3.才能は変えられる(変わっていく)?回答するのに必要です. 単一選択.
 〇変わる!
 〇変わらない!

この問いに対しては多くの人が「変わる」と回答していました。

 

ひとつ目の発問「筆者が父に声をかけたことを後悔したのはどうしてだろう」に対してはいつも通り、対面でのやり取りを通して進めていきました。

二つ目の発問(主発問)「木箱の中の鉛筆たちは、筆者にどのようなことをかたりかけているのだろう」について、Teamsの投稿機能を利用して意見を書き込んでもらいました。

  

全員が自分の意見を書き込んでいました。

最後に、今日の授業で考えたことや感想をまとめました。

・この話を読んで「才能」とはどうすれば作れるのかなどいろいろなことを考えました。ぼくは才能をつくるために、コツコツ努力することがいいと思いました。これからは、ぼくは自分で才能をつくるために、努力して、僕が思い描いているような自分になりたいです。

・自分にとって才能とは、人が生まれ持ったその人だけの能力だと思います。でも、才能は生まれ持ってなくてもたくさん努力して積み上げていくことでつくり出すことも可能だとも思います。そのためにどういった努力をすればよいのか、それは今の自分と向き合って、時間がどれだけ経とうとも逃げずに、向き合い続けることで自分に一番合った努力を見つけ出し、そして、たくさん努力することで、人は自分だけの才能をつくり出せると思います。

・私はタブレットのアンケートの時は才能は変わらないだろうと思っていたけど、今回の授業で才能も努力したら変わるんだなと思いました。〇〇さんが「努力の分で変わっていく」という発表をしていて「なるほど」と思いました。好きなことをコツコツ続けることで才能が開くと聞いて私もあきらめずに好きなことに必死に取り組みたいと思いました。今後、あきらめそうになった時は、自分で自分を励ましながら努力しようと思います。

・才能は努力でどうにでもできるということは、一人一人が必ず可能性を持っていることだと思うから、勉強や部活、夢などに向けてこれから才能をつくっていいて少しでも自分のしたいことに一歩でも近づけるように頑張りたいです。