本校の学力向上の取組の一つとして、予習に力を入れた家庭学習の充実に取り組んでいます。

宿題といえば授業で習ったことに関する練習問題をするなど復習が多いのですが、授業前にしっかりと準備をしてから授業に臨むことができれば、学校の50分の授業より深めることができるのではないかという考え方です。

今回は国語の2つの単元での例です。

一つ目の単元は、論説文「つくられた『物語』を超えて」

二つ目の単元は、漢文「学びて時に之を習ふ -『論語』からー」です。

ともに4時間程度かけて学習しますが、単元に入る前に家庭で事前学習に取り組みます。今回は3年生の4クラスを2クラスずつに分けて、従来通りの進め方をするクラスと、新しい進め方をするクラスを単元で入れ替えて、その効果の検証含めて実践に取り組みました。

予習はプリントに沿って行うのですが、教師が自作した説明動画を見ながらとなります。動画はTeamsから視聴するので、タブレットPCを家庭に持ち帰り、学習を進めます。

〇論説文「つくられた『物語』を超えて」

【予習プリント】

【説明動画の画面】

 

授業ではまずは事前予習の内容をプリントを使って押さえていきます。

文章の内容の理解を深めるための学習活動として、筆者の主張までの道のり(論理の展開)がわかるように図に表しました。本来、授業の初めに時間をとって内容を把握していた時間を短縮することで、自分で考える時間が長くとれたことで、自然と周りの友達と相談する姿が多くみられました。

 

単元の終わりには、読み取ったことを踏まえて生徒自身が文章を評価するという発展的な課題に取り組みました。

 

〇漢文「学びて時に之を習ふ -『論語』からー」

【予習プリント】

【説明動画の画面】

 

また、教科書のQRコードを読み取れば、朗読の動画が再生され聞くこともできます。

授業は「NHK for School 10minボックス」を使って、「2500年前の思想、教育者としての孔子、弟子自身に考えさせる対話」など、漢文のについて視聴することから始まりました。

 

単元の1時間目の授業が始まるときには、予習プリントに沿って学習した内容がノートにまとめられています。

 

授業の最後は、この授業で何を理解していればいいのかを端的にまとめたプリントで振り返りをします。

学校の授業と家庭学習をつなぐ取組が、学力向上へとつながらないか、各教科で研究を進めていきます。