日本の伝統芸能で、子どもにも大人にも敷居がちょっと高いイメージの『お能』。でもそんな未知なる世界の『お能』を伝えに素敵な先生が来てくださいました!!昨年度もお世話になった上田先生です。『お能』の一節を謡いながらの登場にみんなびっくり!その歌声に聴きほれていました。

      

そして…子どもたちのためにいろいろな「お面」を持ってきてくださり、それぞれ意味や役割を子どもたちにわかりやすく教えてくださいました。

先生が右手に持っているお面は「男性?女性?」 「何歳でしょうか?」の問いかけに子どもたちは「女の人~~!」「16さい~!」  「正解!」「よく知ってるね」と、どんどんクイズ形式でお面を見てそのお面がする役の動きに挑戦!

こども園の先生がお面をつけさせていただきました。16歳に変身~ (^▽^)/

   

 ほかには雷様(迫力のある顔)鬼(心の中に住んでいる怖い顔の化け物)や天狗(能の中に出てくるものは鼻が低い化け物)、猩々(しょうじょう:人間みたいだけど真っ赤な顔)などのお面も見せていただきました。 

 
 次は、一人一人扇子をお借りして、羽ばたいて飛んでいる天狗の表現に挑戦!

        

 雷様のお面の時には、雷様が雷を落とす時の動きを言葉に合わせてやってみました。ツー(足をあげる) トン(足をふみこむ) ツー トン トトトン 足を踏むだけでも、上田先生の足音はひと味違います。能の世界の雷は「ゴロゴロドーン!」ではないのですね。

      

 赤い顔のお面は猩々(しょうじょう)といってお酒が大好きな猿で、実際の猿とは違うそうです。この世界の猿は海に住み、酒を飲みます。そしてお酒に酔わないという…。扇子を顔の前に広げて座っているのは、眠ってしまっているところ。お酒に酔わないはずの猩々が『高風』という男と楽しくて飲みすぎて臥せってしまう場面。いろんな能の表現やあらすじを教えていただき、実際にその場面の能を見せてくださいました。せりふ回しが難しいけれど、なんとなく、何を言って何をしているところかが子どもたちも分かったようです。

         

 最後に先生にお礼を言うとき、「教えてもらったお礼のしかた!」「座って言いたい」と、子どもたちから声があがりました。初めに教えていただいたご挨拶の動作をしっかりとおぼえていたのですね。正座をして扇子を前において「ありがとうございました!」と丁寧に挨拶。日本の伝統芸能の世界をちょっぴり知ることができました。

こども園にお能の世界を届けてくださった上田先生、ありがとうございました!