3学期生活発表会(すみれぐみ)
すみれ組は、絵本“はなのすきなうし”の世界を楽しみました。
これまで、遊びながら登場人物の心情を感じ、友だちと共有してきました。
毎日“はなのすきなうし”のお話遊びをすることを楽しみにしていたすみれ組。
ついに発表会の日を迎えました。
スペインの牧場にかわいい子牛が生まれました。
この牧場は子牛たちにとって最高の遊び場でした。
(子どもたちはこの場面が大好き!!)
(思い思いの子牛になって遊びました。)
広い牧場は毎日発見の連続です。
ある時は、蝶やカメなど初めての生き物に出会い、
ある時は、小川に水を飲みにいき、
子牛たちは自由に暮らしていました。
そして、子牛たちは、飛んだり跳ねた走ったり、牧場で元気いっぱい遊びます。
けれども“フェルジナンド”は、そうではありませんでした。
いつも一人、草の上に座って、花の匂いを嗅いでいるのが好きでした。
中でも、コルクの木の下はお気に入りの場所でした。
お母さんはそんな息子のことを心配していましたが、フェルジナンドが寂しがっていないことが分かると、
好きなようにさせておいてやりました。
牛たちが大きく成長した頃・・・
マドリードから牛買いたちがやってきました。
闘牛に出す“1番大きな”“1番足の速い”“1番乱暴な牛”を探しにきたのです。
「強い牛はいないかー!?」
その声を聞いて牧場の他の牛たちは、マドリードに行くために暴れまわりました!
フェルジナンドは、牛買いが自分のことを選ぶことなんかないと思って、いつものようにコルクの木の下に座りに行きました。
気持ちのいい草の上に座ろうとしたその時!
「ちくっ!!」
くまんばちにおしりを刺されました!
「いたい!!」
フェルジナンドは地面を蹴散らかして暴れまわりました。
(友だちと息を合わせるところです。)
(子どもたちはここのやり取りが楽しくて、思いっきり刺したり、刺されたりを繰り返し遊びました。)
その姿を見ていた牛買いたちは大喜び!
これこそマドリードの第闘牛にもってこいの牛です。
一方、マドリードでは、“猛牛フェルジナンド”の噂を聞きつけ、お祭り騒ぎです。
「ホットドックはいかがですか?」
「チョコレートは1つ1ユーロです。」
「キャラメルもありますよ!」
これを食べて、力いっぱい応援しましょう!!
楽隊の人たちもやってきて、盛り上げます!
さあいよいよ、闘牛の始まりです。
始まりのラッパが響きます。
「パッパラパッパッパー!!」
闘牛士が入場してきました。
そこへ牛が勢いよく飛び出してきました!
闘牛士は、華麗なマントさばきで、かわします。
剣でとどめの一突き!
そして、ついに観客たちが楽しみにしている大闘牛の登場です!
誰だかご存じでしょう?“フェルジナンド”ですよ(^^)
「頑張れフェルジナンド!!」
お客さんたちは、応援の花を投げ入れました。
すると、フェルジナンドは闘わずに、花の匂いを嗅ぎ始めました。
大闘牛士はお客に腕前を見せられず、怒っています。
「かかってこい!!」
「闘え!」
それでも、フェルジナンドは、ただ花の匂いを嗅いでいました。
とうとうフェルジナンドはもとの牧場に連れ戻されることになりました。
馬車に乗せられたフェルジナンド。
母の待つ牧場に帰ります。
懐かしい花の匂い。
虫たち。
牧場に戻ってきたフェルジナンドは、今でも大好きなコルクの下で花の匂いを嗅いでいるということです。
フェルジナンドはとても幸せでした。
4人の力を合わせてこのお話を作り上げました。
出番が多く、役割もたくさんありましたが、みんなで成功させたい思いを強く持ち、みんなでお話を作り上げることができました。
友だちのことを大切に思い、お互いの頑張りを応援できる心が育ちました。
見ている人も心が温かくなる“はなのすきなうし”のお話でした。