出汁ソムリエになろう

 5年生は家庭科の調理実習でご飯とみそ汁を作ります。味噌汁は、出汁や味噌の種類によって様々な味に変化します。今回は、調理実習の事前学習として、7種類の飲み比べをしました。(1)出汁なし味噌汁(2)昆布出汁(3)昆布出汁の味噌汁(4)かつお出汁(5)かつお出汁の味噌汁(6)昆布とかつおの混合出汁(7)昆布とかつおの混合出汁の味噌汁 味噌は全て同じものを使いました。ちなみに、煮干し出汁と煮干し出汁の味噌汁は、次の調理実習で自分たちで作るので今回は用意していません。

出汁ソムリエ 出汁ソムリエ

 香りと味を5段階評価で評価します。ただまずい、美味しい、だけではなく、ソムリエのように言葉で味を表現します。

出汁ソムリエ 出汁ソムリエ

~児童の感想より~

・出汁が無いだけで、味噌汁の匂いと味が薄くなった

・出汁は香りを引き立てて、味噌は味を深めて、2つ合わさると美味しいものになると分かった

・昆布だしは渋くて苦かったけど、味噌を入れると味は甘くなって、匂いも薄まった

・かつお出汁は自我が強かったけど、味噌を入れると自我が弱まっておいしくなった

・混合出汁は昆布よりかつお感が強め。味噌汁は、そのままでも美味しいけど、野菜など入れるともっと美味しくなりそう

・混合出汁の味噌汁は美味しいけど、味噌なしでも出汁の味がよくわかってよかった。それぞれの良さがあると思った

 などなど、人それぞれ多彩な意見が出ました。

一般的に植物性の出汁(昆布・干ししいたけ等)は動物性の食材と相性が良く、動物性の出汁(かつお・煮干し等)は植物性の具材と相性が良いです。昆布とかつおの混合出汁はどちらの要素も入っていて、うまみも非常に強くなるため、具材を入れなくても美味しい出汁になります。

 顆粒出汁も簡単に美味しい出汁の味が出せるので忙しい時には便利ですが、塩分が高くなりがちです。少し時間に余裕がある時は天然の出汁をとって、素材本来のうまみを感じてみてはいかがでしょうか。