12月4日(金)3校時 5年2組で、道徳科の研究授業を行いました。
 
 主題名 相手の立場もたいせつに
 教材名 『すれちがい」 5年生きる力
本時の方向をつかむ
  
 クラスのアンケートの結果を提示して、友だちとうまく付き合えなかった時の経験を想起した。
  広い心で相手の立場も大切に
教材「すれちがい」を読んで考え、話し合う 
 よし子とえり子は、どんな思いでおこっているのだろう
  
二人の日記のうち、まず一方のみを配布し、よし子・えり子の立場に分かれて、おこっている理由を考えました。
 えり子:自分から電話するといったのに まっていたのに 言い分けや 遊べなくなった 時間がむだになった・・・
  
 よし子:用事があったのに 電話もしたけど 約束をやぶったのは・・・勝手に時間を決めて 逆切れじゃないの 自分の都合も・・・
     私の方が悪いように私も言いたいのに・・・
 
   それぞれの立場から発言させ、すれ違いを実感させた。
  
 もう一方の日記を配布して、相手の思いを知り、すれ違いの原因を考えました。
すれちがいがおこらないようにするために必要なことを考える。
すれちがいの原因を考える
  
・両方に言い分がある ・相手の都合がわかっていない ・気持ちもわかっていない ・思いのすれ違い・・・
  どちらが悪かったのと揺さぶりをかけて・・・どちらにも、自分本位で考える弱さ 気づかせる

解決策を考える
 二人はどうすればよいのだろう
  
 これから二人はどうすればよいか 同じ立場同士の人と交流しました。 
 
全体交流
  
・しばらく時間をおいてから理由や言い分を聞く。・最後まで言う ・とにかく話し合う ・お互いに言い合う→あやまる
  
・事前に都合をいっておればよかった。・もう一度約束を ・お互いに悪いことを認める。・相手を許す ・相手のことを考える・・・
 
 よりよい関係を築くために大切なことは何だろう
  
 今までよりも、もっとなかよくなるためには・・・
 
 ワークシートに書きました。
  
・相手のことを考える。 ・あやまって事情を話す。・やくそくの仕方 ・相手を責めるのではなくて自分がその立場に
・一方的ではなくて両方の立場・・・

  
 思いやりと広いこころ・・・
自分の生活を振り返る
 自分がこれから大切にしていきたいことについて考えよう。
  
 相田みつをさんの詩 セトモノとセトモノを・・・を紹介して、本時のまとめとしました。
 
 この教室にもありますね・・・わ
事後研究 12月8日の放課後に、高学年グループで本時の授業について協議しました。
 
<授業者より>
・二つの挑戦をした。
(1)この教材が、二人の異なる視線で話が進むことを利用して、それぞれの立場での思いに共感させるために、わざと一方しか資料をみせないことにした。道徳で資料を切ることは・・・
(2)たけのこ発表に挑戦した。どんどん子どもたちが指名して発表をつないでいく。なかなかゆずれなかったが、「~さんにゆずります」と言わせるとつながるようになってきた。
・たけのこ発表で、どんどん子どもたちが発言するようになったが、問い返してさらに深めることをしなければならないといけなかった。ただ~さんに質問がありますと問う場面があり、子どもたち同士で深めることができたところも・・・
・アンケートで「あやまっても許せない時がある」という意見を深めていかなかった。
・セトモノの詩は、じぶんが共感するところがあったので、一度使ってみたかった。
・発表の整理と問い返しが課題・・・etc.
<協議した内容>
・二つの日記を二つのグループに分けてあとで提示した形は、良かったと思う。それぞれの立場で意見が出せていた。二つ目の日記を読んだとき、あ~そうやったんかとつぶやく児童もおり、ねらいどおりになった。おかしいことを子どもたちから意見がでた。
・たけのこ発表は、とてもあったかい感じがして、子どもたち同士で深め合っていることを感じた。
・たけのこ発表をすることで、自然とゆずり合うことを学ぶと思う。ただ、時間がかかる。ルールもさらに必要。
・子どもたち同士で深めるこ場面が・・・質問があります。意見がまとまらない子の後に、付け足して説明するとなど、つなぎができていた。
・ペアトークを使わすに、3人で話し合うことに挑戦していたが、ペアの時よりも活性化した。3人の方が意見が出しやすかった。
  

・オープンエンドのいい終わり方を見せてもらった。
・道徳は価値のおしつけになるのではなくて、多様な意見の中で、自分だったらどうするか。実際に生活の中で行動できたら・・・
・板書が効果的。子どもたちが考えた道筋がはっきり板書にまとめてある。よし子とえり子のすれ違いを画用紙で表現でき、とってもあったかかった。
・「ふたりはどうすればよいだろう」と「よりよい関係を築くために大切なことは何だろう」の発問がかぶさっていたのではないか。どうすればよいか考えることを膨らませることで二つを一つに。そうすることで問い返したり深めたりする時間の確保につながるのではないか。
・セトモノの詩は、茶碗をカチカチならし、とても効果的。よく響いた・・・etc.
 みんなまってろよ!先生たちたのしい授業創るからね

伝え合い 自ら学びを創る子の育成~つなぎを活性化する手立ての構築~