11月12日(木)3校時 4年2組で道徳科の研究授業を行いました。
 
主題名 相手の意見を聞く (B 相互理解、寛容)
教材名 にぎりしめたいね (4年生きる力)
 
いなみの台地や御坂サイフォンの写真を見て、昔の人の苦労を想起する。
 
P167までの本文を教師が読み、「わたし」や村人たちの気持ちを考える。
 となり村のために、村人は大事に守ってきた田んぼに川を通す話し合いができるか
 
「わたし」や村人が、大事に守ってきたたん田に川を通すことについて、どんな思いがあるのでしょう。
  
 ワークシートには、賛成と反対の意見を両方書かせるようにした。
  
もしも自分だったら・・・「川を通す」「河を通したくない」に分かれて話しあいました。
 ・川を通す 同じように苦しいから力になってあげたい 困っているから助けたい
 ・川を通したくない 自分たちの土地なのに、ほかの村のために手放せない 自分たちの田んぼが少なくなって生活が苦しくなる。

  
 つなぎ言葉を使って、児童同士でつないでいきました。
  
赤白帽を使って、賛成は白 反対は赤 机上に置いて自分の考えをはっきりさせて・・・
  
 賛成の意見が多い中で、反対も・・
 
P168からの本文を読んで、甚兵衛の村の稲の様子を想像させ、「ぎゅっとつかんだ」私の心境の変化に気づかせる。
  
実際に泥に使ってしまった稲を見せて・・・「話し合いをする」「話し合いをしたくない」を考える。
  
自分の考えをワークシートに書いて・・・
 
 
「話し合いする」 やっぱり。自分たちはよいけれど甚兵衛たちはこまっている。 自分たちがよければよいでは・・・
「話し合いをしたくない」 自分たちもほんとに苦しい。さらに苦しくなる。

  
 相手の状況や立場がわからないのに、最初から決めつけたり、話を聞かなかったりするのは・・・
  
学習のふりかえり みんなの生活の中で反対意見がでたりする。どんな心構えが大切ですか。
  
 相手の立場に立って考え、理解しようとする大切さに気づかせたい。
       
事後研究 18日のグループ研修で本時の授業について協議しました。
 
<授業者より>
・社会と道徳がつながる授業をしたかった。「水をもとめて」の校外学習で学んだことをいかして・・・
・道徳の授業の中で本文を区切ることは有効だったか。
・学習隊形で円陣を用いたが、子どもたち同士のつなぎに有効だったか。
・価値のある意見に拍手したことはどうだったか。
・広野という地域へのふるさと愛をさらに啓発する必要がある・・・etc.

<協議した内容>
・具体物の効果は大。どろにまみれた稲を提示することで子どもたちの気持ちがゆらいだ。
・拍手のタイミングによって、よい意見とよくない意見の認識を子どもがしてしまうのではないか。
・生きるかて。テーマが難しい。4年生にとっては、理解するのに実感するのに難しいのでは。
・座席、円陣はよかった。友だちの意見を意識できる。

 
・自分の意見を言おうとするがあまり、人の意見を聞いて考える発言もあってほしい。
・少数意見を大切ににする授業だった。
・自分だったらどうするかと問うと、きれいごとになってしまう。「本当に川をひける?」
登場人物に自分の考えをのせて発言させる。
・何とかしてあげたいが、自分たちの生活ができない。村人の苦しい思いにも共感させるべきでは・・・
・振り返りに狙っていた言葉が出ていた。「相手の立場を考えて・・・」など
・さらに深く考えさせるためには、田んぼをもつことの苦労をしっかり押さえると実感できるのでは・・・etc.

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