10月7日

この日は、運動会に向けて、大勢で走るリレーのダイナミックさを味わえたらと思い、リレーに誘いました。

もちろん、園児も1年生たちもやる気満々!

事前にルールで気をつけることは何かないか、尋ねたら、

同じ色のチームの人にバトンを渡すことが出たので、そこを共通理解してリレーが始まりました!

すると、みんな走ることが楽しくて楽しくて・・・

何回も何回も走り続ける子どもたち、エンドレスリレーとなっていきました。

      

   

ところが、そばでリレーのゴールテープを持って待っている1年生の女の子が二人いました。

彼女たちは自分からゴールテープが必要だろうと思い、用意して待っていてくれたのです!

   

ところがいつまでたっても、ゴールテープの出番が来ません。

二人の顔はだんだん険しくなっていきました。

「私ら待ってるのに、なんでリレー終わらへんのよ!!」

その様子に気づいた先生が終わりそうなタイミングで二人をゴールに立たせてみましたが、

走っている子たちはまだまだ走りたいので終わろうとしません。

そうしているうちに、業間休みが終わってしまいました。

ほとんどの子どもは大満足で帰っていきましたが、

その日二人は不満そうに帰っていったそうです。

 

ところが・・・後日、1年生の先生が教えてくださいました。

「あの二人が、『もう幼稚園の子たちはルールが分からへんから、私らがルールを教えたらなあかん』と言って、

折り紙の裏に自分たちでルールを書き始めているんです!」

 

二人の気持ちが“自分ごと”になって、自分たちで行動する力になっていることに驚きました!

そして、そんな二人の様子を逃さず捉えている先生も素晴らしく思い、それを幼稚園にも伝えてくださったのがとても嬉しかったです。

ぜひ、その二人の気持ちを次回はみんなに伝えようと、幼稚園の職員間で共通理解しました。