昼休みに中学部の生徒が、校長室にやってきました。

「きゅうけい」と言いながら、ソファーに座っています。

5時間目のはじまりが近づき、教員が「行くよ」と促すと、

「いやー、きゅうけい」と言います。

他の教員が来て同じように誘っても、やはり「きゅうけい」。

とうとう午後の授業は、参加しませんでした。

 

授業に参加しなかったのは、褒められることではないでしょう。

しかし、彼なりに言いたいことや伝えたいことがあって、

そのために授業に参加しにくいのなら、授業に参加することよりも、

彼の思いをどうしたらくみ取れるかを考えることの方が、大切なように思います。

ソファーでいる彼の様子を見ながら、しみじみと感じました。

 

2学期ははじまったばかりです。

子どもたちには少しずつ学校に馴染んでいてほしいと思います。

そして、我々は何か有効な手立てがないか、考えていきたいと思います。

                             校長 橋本