3月11日、東日本大震災から15年経ちました。幼稚園でもこの日を忘れないように避難訓練をしました。

でも、この日はいつもと違う避難訓練をしました。

子どもたちに『てんでんこ』という言葉を紹介しました。

三陸地方に伝わる津波から逃れるための言葉で、

家族や大切な人とばらばらでも、各自が自分の命を守るために、

お互いの無事を祈りながら近くにいる人と安全な場所へ逃げること。

今いる幼稚園も同じで、津波だけでなく、大きな地震が来たとしても、

近くに担任の先生がいなくても、そばにいる人と自分の命を守ることを伝えた上で・・・

子どもたちには、給食の後のどこかの時間で避難訓練があることだけ予告しました。

 

そして、給食後みんながばらばらに遊んでいる時に、地震の避難訓練の放送がかかりました。

      

テラスにいた子たちは、近くにいた先生と身をかがめていました。

年長さんのクラスにはその時先生がいませんでしたが、自分たちで考えて机の下に避難していました。すごいです!

そして、揺れがおさまったという放送を聞いて、近くにいた先生たちと一緒にいつもの避難場所まで逃げました。

子どもたちはみんな集まって無事でした。ところが・・・

「あれ?先生がおらへん!」

担任の先生が一人いないことに子どもたちがすぐ気がつきました。

実はこの日は、怪我役の先生が一人園舎に残された設定になっていました。

他の先生たちが先生を探しに園舎に戻りました。

でも無事を信じて逃げること、待つことが『てんでんこ』、

子どもたちは心配そうに、でもじっと避難場所で先生の帰りを待ちました。

2分ぐらいして、怪我役の先生が担がれて避難場所に戻ってきました。

子どもたちから「生きてて良かった」「無事で良かった」という言葉が出ました。

自分の命を自分で守る、信じて待つ、ということの大切さを子どもたちなりに感じてくれたのではないかと思います。

避難訓練はこれからも続きます。幼稚園でも、小学校に行っても、中学校に行っても・・・

より安全な避難訓練をめざして、これからもいろんな想定の避難訓練を行い、

子どもたちの命を守っていきたいと思います。