女子が6位で喜びのゴールをした30分後、男子も大接戦を制して優勝をしました。

その様子をお知らせします。

 

先月行われた県駅伝では4位という結果に終わりました。

優勝候補の筆頭で、私たちも勝つつもりでのぞんだのですが、

少しずつ歯車が狂い、冷静な走りができませんでした。

優勝チームと「17秒差」の4位…。悔しい毎日を過ごしました。

近畿では、「絶対に兵庫のトップの座を奪い返そう!」

「優勝しよう!」と目標を立て直しました。

(京都・藤森中の選手は3人が全国出場者なので、優勝は厳しいかなと思いつつ)

 

1区 榎本くん(3年) 1区のみ500m長い3.5kmのため、ここに

各チームのエースが集まります。その中で、4番目に戻ってきてくれました。

トップのチーム(藤森)とは「9秒差」射程圏内です。

 3.5km 10’51(区間4位)

 

 

2区 上田くん(3年) 練習仲間の神吉に抜かれて5位に順位を落とす。

 トップ(藤森)との差が36秒に開き、一時、暗雲が立ち込めたが、

 必死のラストスパートで差を最小限にとどめた。3km 9’23(区間10位)

 

 

3区和木くん(3年) いつも安定した走りができる子なので、タスキが渡ると安心。

やっぱり4位に浮上し、トップ(宝殿)との差が17秒まで縮まった!

 3km 9'25(区間5位)

 

4区井上くん(2年) 唯一の2年生。3年生とのラストラン、

「3年生を笑顔で引退させる!」と念じて走り、3位に浮上。

トップ(藤森)とは、20秒差。3km 9'24(区間3位)

 

5区 扶蘇くん(3年) 秋口にかかった肺炎の完治が遅れ、

なかなか本来の調子を取り戻せなかったため、東播も県も控えに回った。

今回はラストランで5区に起用。久しぶりのレースだったが

一時はトップに立つ力走。最後の坂で競り合い、

トップを走る宝殿と6秒差、2位藤森と1秒でタスキをつなぐ!

 3km 9'36(区間4位)

 

笑顔でタスキを渡したのかと思ったら、泣いているらしい。

無事に走り終えたことに安堵して。

 

6区アンカー 在里くん(3年) 県駅伝の時も「7秒差」でタスキをもらった。

トップで帰ってくると思っていたのに3番目にタスキをもらい、あの時は焦ってしまって

頭が真っ白になり、応援の声も聞こえなかったらしい。

 今回は「6秒差」の3着…どうなるのか…。

今回は落ち着いて走り、応援の声もよく聞こえたそうだ。最後の上り坂はきつかったけど、

「前の選手たちもきついんや!」と自分に言い聞かせて冷静に走った。

坂を上り切ると、トップの宝殿との差が少し縮まったのが見えたらしい。

競技場へ入ってから、ものすごいスパートで宝殿に追いつき、一瞬のうちに

相手を離し(9秒も開けた!)、トップで念願のゴールテープを切った。

 3km 9’10(区間1位)← 大ベストの記録

 

みんなが泣きながら、抱き合って称えました。

 

 

1年生部員たちは半そで半パンになって、コースのあちこちを

走り回って大声で応援してくれました。

その1年生たちも帰ってきて、みんなで大泣き!いいチームです!

近畿で優勝しても、全国大会への出場権はもらえません。

県で優勝した1校にのみ、もらえる出場権です。

私たちの駅伝は、ここで終わりました。

3年生の5人とは、「3年計画」で「全国出場」を目標にしてきたので

試走にも行って準備していた滋賀・希望が丘を走れないのは残念ですが、

この「チームワークで勝ちとった近畿優勝」は価値あるものでした。

「優勝して駅伝を終わる」 かっこいい終わり方となりました。