掲示板交流その後「『6年生からの発信』にこたえて『下級生たちからのメッセージ』」

 東吉川小学校では「主体的に学びに向かう子をめざした一人一人の思考を深める授業づくり」を大切にしています。

 その後、授業を通して学んだことを他学年に向けて発信する機会として「朝会発表」を、ふれあいホールにある大きな掲示板を使って発信する機会として「掲示板交流」を設けています。

 第6回は、6年生が道徳の時間に学んだ「わたしのせいじゃない」のように3つの場面を朝会で発表しました。そして、聴き手である東っ子下級生たちに「あなたならどうしますか?」「一番心に残った場面について、カードに書いて教えてもらえたら嬉しいです。」と投げかけました。

 

〇「発表当初の掲示板」 ⇒ 「その後の掲示板」 に変化が!

 ⇒ 

 カードには、「自分ならどうするか」という視点で、たくさんの思いが綴られていました。6年生からの発信があったからこその気づきあり。一人一人が「自分事」として考えてくれて嬉しい!取り組んでよかった!発表してよかった!とふりかえる6年生たちです。東っ子たちが、互いのメッセージを読み合うことで、さらなる気づきや学びに変換していける可能性が!

 

〇下級生たちからの「メッセージ」(一部紹介)

★「ボールの取り合いをして泣かされた子が、次の日、他の子と相手の子を無視する場面」について

・ぼくは、友だちとボールのとりあいになりそうになったら、やさしくゆずってあげたいです。

・わたしだったら、ボールをとりあいしないで「いっしょに使おう」と言います。

・もし、けんかになってしまったとしても、いつまでも引きずって無視をしたりしないで仲直りできるようにします。

 

★「船が壊れて無人島に行くしかない状況の中、5つの物を持っていけるとしたら何を持っていくのかを考える場面」について

・「ロープ」「おの」「ろうそく」「けいたい電話」「水中めがね」を持っていきます。「ロープ」と「おの」とで家を作ります。「ろうそく」があると夜くらくなっても、道がわかります。「けいたい電話」があるとだれかにれんらくをしてたすけてもらえそうです。「水中めがね」は、海で魚をとるためにいります。

・「おの」「水中めがね」「そうがんきょう」「打ち上げ花火」「ろうそく」を持っていきます。「おの」は木を切るためにひつようです。「水中めがね」は海で物をとるのにひつようです。「そうがんきょう」はまわりのようすをはあくするのにひつようです。「打ち上げ花火」はあいずして助けてもらいやすくなるし、「ろうそく」はくらい時、てらすのにひつようだから。

・「トランプ」「おの」「ろうそく」「ロープ」「くつ」を持っていきます。「トランプ」は体力をつかわないごらくになるから。「おの」は家の作成、「ろうそく」は暖を取り、目印にもするため。「ロープ」は物を固定する用。「くつ」はけがをしないようにするため。

 

★「留守番時に、お母さんの友達かもしれない人が訪ねてきたと思い、開けてはいけないと言われていた戸を開けようとする場面」について

・わたしなら、まちがいなくあけません。どうしてかというと、こわいからです。

・私は絶対にあけません。開けた時にどこかに連れていかれるといやだからです。

・お母さんの言ったことを守ります。自分を守るためにも、だれがきてもあけません。

 

 今年は、対面して考えを発表し交流し合う「対話」の場面を設定するのはなかなか難しいのですが、こんな風に感想も掲示し交流し合うことを通して広い意味で「対話」の場面を生みだすことで、さらなる「学び」につなげています。