掲示板交流その後「『5年生からの発信』にこたえて『下級生・上級生からのメッセージ』」

 東吉川小学校では「主体的に学びに向かう子をめざした一人一人の思考を深める授業づくり」を大切にしています。

 その後、授業を通して学んだことを他学年に向けて発信する機会として「朝会発表」を、ふれあいホールにある大きな掲示板を使って発信する機会として「掲示板交流」を設けています。

 

 第5回は、5年生が理科の時間に学んだ「流れる水のはたらき」の発展学習として「実験を通してわかったことや学んだこと」「川の流れを活かした生活の工夫」「川の氾濫(自然災害の恐ろしさ)」「川遊びの紹介」「通学路としての川の利用」・・・様々な視点で「カード」を示したり「映像」で伝えたり、方法を駆使して朝会で発表しました。そして、聴き手である東っ子たちに「感想をカードに書いて教えてもらえたら嬉しいです。」と投げかけました。

 

〇「発表当初の掲示板」 ⇒ 「その後の掲示板」 に変化が!

 感想には、5年生からの発信があったからこその気づきあり。5年生にたくさんのメッセージを贈ってくれた1・2・3・4・6年生たちです。こんなにたくさんのメッセージがもらえた、調べるのは大変だったけれど、取り組んでよかった!発表してよかった!とふりかえる5年生です。東っ子たちが、互いのメッセージを読み合うことで、さらなる気づきや学びに変換していける可能性が!

 

〇下級生・上級生たちからの「メッセージ」(一部紹介)

・わたしは、はじめてダムということばをしりました。5年生って、川のことをいっぱいしっていてすごいなとおもいます。

・わたしは、川をながれるいわがまるい石になって、それからすなになるなんてしらなかったです。おしえてもらった川あそびをできるようになりたいです。

・ぼくは、ダムができてサケが少なくなってしまったということが心にのこりました。それで、人間の手でサケをふやしているのを知ってびっくりしました。

・わたしは、ダムで石やすなをとって水をきれいにしていることをはじめて知りました。わたしも、しらべてみようと思いました。

・ぼくがはじめて知ったことは、山から水が流れるうちに、しんしょく・うんぱん・たいせきというはたらきをして川の形を作っていくということです。今まできょうみ がなかった流れる水のはたらきについて勉強してみたいと思いました。

・ぼくは、川辺の遊びで水切りをする時は、丸い石をさがすとよいことを知りました。ダムがないと洪水がおこるかもしれないこと、水門にはローラーゲート・スイングゲート・セクターゲートなど、いろいろなゲートがあると知れたことも良かったです。

・ぼくは、発表を聞いて水の災害で三木市でもこわれた家が1000をこえていたことを聞いてびっくりしました。

・わたしは、ダムを作ったら人は安全だけど魚がふえなくなってしまうし、ダムを作らなかったら人があぶなくなるし・・どう考えていくのがいいのかと思いました。

・ぼくは、ハザードマップの意味を知りました。いつ災害がおきるかわからないので、しっかり準備をして災害にそなえたいです。

・わたしは、日本は台風や津波などが多いと思っていたけれど、本当だったと知ってびっくりしたし、ダムが人のために役立っていると知ってなるほどと思いました。

 

 今年は、対面して考えを発表し交流し合う「対話」の場面を設定するのはなかなか難しいのですが、こんな風に感想も掲示し交流し合うことを通して広い意味で「対話」の場面を生みだすことで、さらなる「学び」につなげています。