掲示板交流その後「『1年生からの発信』にこたえて『上級生からのメッセージ』」

 東吉川小学校では「主体的に学びに向かう子をめざした一人一人の思考を深める授業づくり」を大切にしています。

 その後、授業を通して学んだことを他学年に向けて発信する機会として「朝会発表」を、ふれあいホールにある大きな掲示板を使って発信する機会として「掲示板交流」を設けています。

 

 第4回は、1年生が国語科の時間に学んだ「くじらぐも」の発展学習として「『くじらぐも』の世界」をペープサートを用いて朝会で発表しました。そして、聴き手である上級生に「感想や心に残った場面をカードに書いて知らせてくださいね。」と投げかけました。

 

〇「発表当初の掲示板」 ⇒ 「その後の掲示板」 に変化が!

 感想には、1年生からの発信があったからこその気づきあり。カードの行を書き足して1年生にたくさんのメッセージを贈ってくれた上級生たちです。こんなにたくさんのメッセージを書いてもらえたと自己有用感を高める1年生です。上級生たちも、互いのメッセージを読み合うことで、さらなる気づきや学びに変換していける可能性が!

 

〇上級生たちからの「メッセージ」(一部紹介)

・1年生のはっぴょうを聞いて楽しそうだなと思いました。はっぴょうのし方も上手でした。ついついわたしもしたくなるほどでした。

・ぼくは、「くじらぐも」を1年生の時にやって、天までとどけ、一、二、三のところを一番はりきって読んでいたことを思い出しました。

・1年生はひょうじょうとかもできていると思いました。ぼくは、くじらぐもにのっている場面が楽しそうだから好きです。

・後ろにおいていたくじらぐもをみんなで作っているのが、とてもすごいと思いました。天までとどけ、一、二、三と言うところはわたしがすきな場面だったので、一年生みんなが出てきてやっているのを見れて、とても嬉しかったです。

・私は1年生の時の学びと感謝のつどいでげきをしました。自分たちがとびばこをしたりくじらの上にのったりしました。でも、自分達とは違うペープサートで表現しているのを見て「この種類の発表の仕方もあったのか!」と思いながら見て、とても1年生ってかわいいなと思いました。

・1年生のみなさん、絵が上手にかけていてすごかったよ。1年生にもどったみたいな気持ちでくじらぐもを見れたので楽しかったよ。

・声を変えて、しっかりくじらぐものやくをえんじようとしているところがすごいと思います。言葉に合わせてペープサートを動かすなど、1年生なのに完成度の高さにおどろかされました。ジャンプするところは、1年生らしくてよかったです。

・1年生が聞こえやすい声で発表していたからすごいと思ったし、後ろのくじらの作品も上手に作れているなと感心しました。

・1年生がかいた絵ってかわいくできていたし、とてもなつかしい気持ちで「くじらぐも」を勉強したことを思い出しました。1・2・3のかけ声もとってもかわいくて、言葉もはっきり言えていて聞きやすいと思いました。

・ペープサートを動かしている時本当に動いているようにしようという気持ちがわかりました。セリフもよく覚えていて、聞きやすい声を意識しているのもとてもすばらしいと思いました。

 

 今年は、対面して考えを発表し交流し合う「対話」の場面を設定するのはなかなか難しいのですが、こんな風に感想も掲示し交流し合うことを通して広い意味で「対話」の場面を生みだすことで、さらなる「学び」につなげています。