ぽっかぽか期間(校内人権期間)の取組9「道徳参観日『中学年授業』のふり返り」

 10月27日(水)~11月12日(金)をぽっかぽか期間(校内人権期間)として、「誰もがかけがえのない大切な存在であると感じることにより、自他を大切にする心情を育てること」「互いに励まし合い、支え合う温かな関係を築き、共に生きていこうとする態度を育てること」をねらって取り組みました。

 最終日となる11月12日(金)に、保護者の皆様にも参加いただいて実施した「ふれあい道徳参観日」をふり返ります。

 

〇3年生「おかあさんの請求書」

 お母さんからの請求書を見て、自分を振り返るだいすけを通して、家族が互いに思い合って協力しあうことの大切さに気付き、家族のために自分にできることをしようとする態度を養うことをねらって「お母さんの請求書」という学習に取り組みました。

 

  

「児童(・)保護者の皆様(〇)のふり返り」より

おうちの人と話し合いをして、おうちの人の考えも知れてよかったです。私も、毎日自分にできることがあったらやりたいです。

・お母さんやお父さんが大変だなということが分かりました。自分もいつも家族に助けられてるなと思いました

・お母さんは、おこずかいをもらえないからお母さんの気持ちが少しわかった。あんなせいきゅうしょなんで書くのだろうと思いました。

家族の一員として家族と協力することとか、母の無償の愛とかはまだ難しいのかなと思いました。「お母さんに請求したらお金がもらえ、お母さんからの請求はゼロ円」と学んだ気がします。いつか気づく日が来ることを願います。

まだまだ、お手伝いをすることが少ないので、年齢的にもこれから自分の仕事や役割を考えて貰う、いい機会になりました。私も、少し時間がかかってもお手伝いをさせるよう、意識していきたいと思います。

〇家族のお手伝いをすることは当たり前で自然とできる子供になってもらいたいと思っています。週末は色々と声をかけるようにしていますが、面倒くさいと思っているだろうなと思っていました。でも請求書を見た時に遠慮がちにたった40円だけで、それを見た時に我が子はきちんと分別がついているんだなと嬉しく思いました。あらためて考える機会となりました。
 

〇4年生「あなたはどう思う?」

 日常生活の中で、何気なく見過ごしている男女の区別・差別・先入観について考え、「ちがい」の中に人権侵害や差別などにつながる「ちがい」があることに気づき、それらを正していこうとする態度を身につけることをねらって「あなたはどう思う?」の学習に取り組みました。

 

 

「児童(・)保護者の皆様(〇)のふり返り」より

今日、〇×△をやって、みんなの意見聞けたし、女の子と男の子のいろいろな決めつけはいらないと思いました。

・男の子でも女の子でもちがいがあって、その人の気分とか個性だからいいと思いました。学習して違う意見の人もいて、いろんな考えがでてきて、たくさんわかったのでよかったです。

・今日、ぼくは男女によっていろいろなことに気づけたし、ひとによってちがうところがあっていいんだと思いました。みんなちがってみんないい。

・ひとそれぞれの意見が違って考えるのも大変で、難しかったけど考えるのをがんばった。今回考えたことをこれからもいかしたい。

普段、自分自身が当たり前だと思っていたことが、年齢を重ねるにつれて、変化してきたように思います。子供の頃は、男性でマニキュアをされている方は少なかったですが、現在では「身だしなみ」として捉えられており、されている方も多くおられます。性別や人種などで分けるのではなく、「個」が尊重され、いろいろな方が生きやすい世界になってほしいと思います。家庭の中でも、そのような話をしていきたいと思いました。

今回の道徳の内容はあらためて考えると答えがすぐに出ない課題も多く、とても考えさせられた内容でした。皆で意見を出し合うことで自分にはない意見が聞けたり、様々な切り口での話が聞けて良かったと思います。また、子供達が自分だけのことを考えた意見ではなく違う立場の人のことも考えて意見を言っている姿には成長を感じました。昔は当たり前とされていたこと、今でも根付いている固定観念によって苦しんでいる人もいるということを知り、未来が明るく輝いていくことを願います。

いろいろなちがいについての話し合いで、他の人の意見、自分の意見を照らし合わせて、同じ意見があったり、違う意見があったりと、今まで普通だと思って気にせず過ごしてきたことについて考えるきっかけになったと思います。

 今年もお家の方と一緒に「『人として』自分を大切にするように友達や周りの人を大切にするということ」「『人として』自分も友達も周りの人も大切にされるということ」の尊さについて発達段階に応じた学習を通して、考え合えた貴重な時間となりました。