授業力向上教育コース

子ども元気力向上講座

医療の観点から見た不登校状態にある子へのかかわり方

  • 日時:平成30年10月25日木曜日 15時から17時

  • 場所:三木市立教育センター 大研修室

  • 講師:兵庫県立ひょうごこころの医療センター 児童精神科 医師 木下 直俊 氏

 市内の学校関係者やPTAを対象に、不登校状態にある子どもにできる支援はどのようなものかを共に考える講座が行われました。講師に児童精神科医である木下先生をお迎えし、医療の観点から考える子どもたちへの支援についてお話を聞かせていただきました。

 不登校状態になっている子どもたちが将来、社会と関わり続けることができる大人になるためには、10代での体験が大切であるとお話いただきました。
 「 楽しい」「自分にもできる」というポジティブな体験をP体験、本人にとってプラスにならないネガティブな体験をN体験とし、関わっていく大人たちが出来る限りたくさんのP体験を提供し、自信に繋げていくことが望ましいとお話くださいました。

専門研修講座の様子1 専門研修講座の様子2

◇ N体験になってしまうものとしては、からかいやいじめを受けたことよりも、その事自体が解決されず放置され、ただ我慢を続けている状態であるとお話いただきました。
 「誰も認めてくれない」「自分には何もできない」という考えを強めてしまう経験にならないように支援を考えて欲しいとご説明いただきました。
 「頑張ればできる」という考え方は避け、ほめる・認めることを意識した支援の必要性についてご説明いただきました。

専門研修講座の様子3 専門研修講座の様子4

◇ 医療につながった様々な事例での具体的な支援についてお話いただきました。
P体験を作り出すコツや、P体験を循環させる“P循環”につながる技法についてご説明頂きました。
口先だけではなく心から子どもに寄り添って言葉がけをすること、アドバイスではなく子どもに選択肢を与える問いかけが大切であり、みんなと同じではなく、その子が手の届く目標を立てて達成する喜びを持たせることが必要であるとお話いただきました。
 また、同年代の子どもとの仲間体験を通じて得られたP体験は効果的であるとご説明いただきました。

専門研修講座の様子5 専門研修講座の様子6

◇ 講演のあと、参加者同士で意見交換を行いました。
 とても難しい問題だが、医療的な観点を知ることによって視野が広がったという意見や、それぞれの立場でお互いの意見を共有できてよかったという意見などが出ました。

 木下先生からは、普段から子ども理解を意識して欲しいとご指導頂き、また教員や保護者であっても自分自身のよい所を振り返ることも忘れないで欲しいとお話いただきました。

 参加者にとってこの場がP循環となりますように・・・と講座を締めくくられました。